B2 · 中上級 TOEIC 605–780 IELTS 5.5–6.5 文の構造と変換

高度な主語動詞の一致(例外)

高度な主語動詞の一致の例外—集合名詞、either/neither、noneなど—を学び、完璧な英文法を身につけよう。

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Advanced Subject Verb Agreement(主語と動詞の一致)とは何か

英語の文では、主語(subject)が単数か複数かによって、動詞(verb)の形を変えなければなりません。これを「主語と動詞の一致」(Subject-Verb Agreement)と呼びます。中学・高校英語では「三単現のs」として習う基本ルールですが、実際の英文では、主語が長い修飾語句を伴っていたり、集合名詞や不定代名詞、"there is / there are" 構文、あるいは "and" や "or" で結ばれた複数の要素を含んでいたりするため、どこが本当の主語なのかを見誤りやすくなります。これが Advanced Subject Verb Agreement(発展的な主語・動詞の一致)と呼ばれる領域です。

日本語には「主語と動詞の数を一致させる」という発想自体がありません。日本語の動詞は主語が単数でも複数でも形が変わらないため(例:「彼は行く」「彼らは行く」)、日本人学習者にとってこのルールは直感的に身につきにくく、英作文や英会話で最も頻繁にミスが出るポイントの一つです。特にTOEIC・英検・大学入試の文法問題や、スピーキング・ライティングの評価基準でも重点的にチェックされる項目なので、正確に理解しておく価値が非常に高い文法事項です。

基本の形(公式): 三単現のsと be動詞の変化

まず土台となる基本形を確認します。

主語の人称・数 一般動詞(現在形) be動詞 have
I play am have
You play are have
He / She / It(三人称単数) plays is has
We play are have
They play are have
  • 肯定文: He plays tennis every weekend.(彼は毎週末テニスをする。)
  • 否定文: He doesn't play tennis on Mondays.(彼は月曜日はテニスをしない。)
  • 疑問文: Does he play tennis well?(彼はテニスが上手ですか。)

ここまでは基礎ですが、Advanced Subject Verb Agreement で問題になるのは「主語が単数か複数かの判断が難しいケース」です。以下、それぞれのパターンを見ていきます。

主語と動詞の間に修飾語句が入る場合の一致

英語の文では、主語の直後に前置詞句や関係詞節などの修飾語句が入り、動詞との距離が離れることがよくあります。このとき、日本人学習者は「動詞の直前にある名詞」につられて動詞の形を選んでしまいがちです。これは英作文で最も多いミスの一つです。

ルール: 動詞は、間に挟まる修飾語句ではなく、文の「本当の主語(核になる名詞)」に一致させる。

  • The box of chocolates is on the table.(そのチョコレートの箱はテーブルの上にある。)
    → 主語は "box"(単数)。"chocolates" につられて are にしない。
  • The students in that classroom are very active.(あの教室の生徒たちはとても活発だ。)
    → 主語は "students"(複数)。
  • A list of items was attached to the email.(品目のリストがメールに添付されていた。)
    → 主語は "list"。

学習のポイントとして、主語を見つけるコツは「前置詞句(of, in, with, along with, together with など)を一度カッコに入れて読み飛ばす」ことです。The box (of chocolates) is on the table. のように考えると、本当の主語が浮かび上がります。

主語がand・or・norで結ばれる場合の動詞の一致

複数の名詞が接続詞で結ばれているとき、その結び方によって単数扱いか複数扱いかが変わります。ここは日本人学習者が「andは常に複数」「orも複数」と単純化して誤解しやすい部分です。

結び方 動詞の数 例文
A and B(別々の人・物) 複数扱い Tom and Jerry are best friends.(トムとジェリーは親友だ。)
A and B(一体の概念・一人の人物) 単数扱い Bread and butter is my favorite breakfast.(バターを塗ったパンが私の好きな朝食だ。)
Each / Every A and B 単数扱い Every boy and girl is invited.(すべての男の子・女の子が招待されている。)
A or B / A nor B Bに一致(近接一致の原則) Neither the manager nor the employees are available.(マネージャーも従業員たちも都合がつかない。)
either...or / neither...nor 動詞に近い方の名詞に一致 Either you or he is responsible.(あなたか彼のどちらかに責任がある。)

ネイティブの感覚として、"or / nor" の場合は「動詞に文法的に近い名詞」に一致させるという「近接一致の原則(Proximity Agreement)」が働きます。日本語には存在しない発想なので、暗記が必要です。

集合名詞・不可算名詞と動詞の一致

日本語では「チーム」「家族」「委員会」のような集合体を表す言葉は、単数・複数の区別なく使えます。しかし英語の集合名詞(collective noun)は、話し手が「一つのまとまり」として捉えるか「構成員の集まり」として捉えるかで動詞の形が変わります。これは日本人にとって特に感覚がつかみにくいポイントです。

集合名詞 一つの集団として(単数扱い、主にアメリカ英語) 構成員個々として(複数扱い、主にイギリス英語で多い)
team, family, committee, staff, audience The team is playing well this season.(そのチームは今シーズン好調だ=チーム全体として) The team are arguing among themselves.(チームのメンバーたちが仲間内でもめている=個々人として)

また、不可算名詞(uncountable noun)は常に単数扱いです。日本人学習者は "news", "information", "advice", "furniture", "luggage" などを複数形にしたり、複数扱いの動詞を使ったりする誤りが非常に多く見られます。

  • ❌ The news are shocking. → ⭕ The news is shocking.(そのニュースは衝撃的だ。)
  • ❌ Informations are useful. → ⭕ The information is useful.(その情報は役に立つ。)

これらは日本語の「ニュース」「情報」が数えられる感覚で使われることが原因の典型的な母語干渉(和製英語的発想)によるミスです。

不定代名詞(each, everyone, someone, none, all など)と動詞の一致

不定代名詞は、意味的には「複数の人・物」を指しているように見えても、文法上は単数扱いになるものが多く、日本人学習者が最も混乱しやすい領域です。

常に単数扱い 常に複数扱い 文脈によって変わる
each, either, neither, everyone, everybody, everything, someone, somebody, anything, no one, nobody both, few, many, several, others all, some, none, most, a lot of + 名詞
  • Each of the students has finished the homework.(生徒たちのそれぞれが宿題を終えた。)
    → "of the students" は修飾語句にすぎず、主語は "Each"(単数)。
  • Everyone is welcome to join.(誰でも参加を歓迎される。)
    → "everyone" は意味的には「みんな」でも文法上は単数。
  • Some of the water is contaminated.(その水の一部が汚染されている。)→ water(不可算)なので単数。
  • Some of the students are absent today.(生徒の一部が今日欠席している。)→ students(可算複数)なので複数。
  • None of the information is confirmed yet.(その情報のどれもまだ確認されていない。)
    → none は文脈次第だが、不可算名詞が続く場合は単数扱いが一般的。

学習のポイント: "all / some / none / most" の後ろに続く名詞が可算複数か不可算かを見極めることが、動詞の形を決める鍵になります。

There is / There are 構文と倒置文の一致

"There is / There are" 構文では、文法上の主語は "there" ではなく、be動詞の後ろに来る名詞です。日本人学習者は語順の感覚から「There」を主語だと錯覚し、常に is を使ってしまう誤りが目立ちます。

  • There is a pen on the desk.(机の上にペンが一本ある。)
  • There are three pens on the desk.(机の上にペンが三本ある。)
  • There is a cup and two plates on the table.(テーブルの上にカップ一つと皿が二枚ある。)
    → 直後に続く名詞(a cup)に一致させるのが標準的なルール(近接一致)。ただし、フォーマルな文章では後ろの全体に合わせて are にすることもあります。

同様に、倒置(副詞句が文頭に出る)が起きる文でも、主語を見失いやすいので注意が必要です。

  • On the shelf sit two old books.(棚の上に古い本が2冊置いてある。)
    → 主語は "two old books"(複数)なので sit(複数形)。

関係代名詞節の中の動詞の一致

関係代名詞(who, which, that)が主語になる節では、動詞は先行詞(関係代名詞が指している名詞)の数に一致させます。

  • She is one of the students who always submit their assignments on time.
    (彼女は、いつも課題を期限内に提出する生徒たちのうちの一人だ。)
    → "who" の先行詞は "the students"(複数)なので submit。
  • He is the only one of the students who always submits the assignment on time.
    → "the only one" が強調されると先行詞は "one"(単数)となり submits。

このパターンは大学入試・英検準1級以上でも頻出であり、"one of the + 複数名詞 + who" の形と、"the only one of the + 複数名詞 + who" の形の違いを区別できるかが得点差になります。

日本人がよく間違えるポイント

❌ 誤り ⭕ 正しい文 なぜ間違えるのか
The list of items are on the table. The list of items is on the table. 動詞の直前の名詞(items)につられる。本当の主語は list。
Each of the members have a key. Each of the members has a key. each は単数扱いという発想が日本語にない。
The news are good today. The news is good today. 日本語の「ニュース」は数えられる感覚があるため。
There is two reasons for this. There are two reasons for this. There を主語だと錯覚し、常にisを使ってしまう。
My family is all doctors. My family are all doctors.(イギリス英語)/ The members of my family are all doctors.(より自然) 集合名詞を常に単数として覚えてしまっている。
Neither he nor his friends wants to go. Neither he nor his friends want to go. or/norの近接一致のルールを知らない。
Playing video games are fun. Playing video games is fun. 動名詞句(-ing)が主語のとき常に単数扱いになることを忘れる。

動名詞句(-ing で始まる句)や to不定詞句、that節が主語になる場合も、常に単数扱いになる点は特に見落とされがちです。

  • Learning a new language takes time and patience.(新しい言語を学ぶことは時間と忍耐を要する。)
  • What she said surprises everyone.(彼女が言ったことはみんなを驚かせる。)

自然な英語例文で確認する

  • The information you gave me was extremely helpful.(あなたがくれた情報は非常に役に立った。)
  • Neither the teacher nor the students were aware of the schedule change.(先生も生徒たちも予定変更に気づいていなかった。)
  • Everybody in the office knows about the merger.(オフィスの全員がその合併について知っている。)
  • The committee has decided to postpone the meeting.(委員会は会議の延期を決定した。)
  • Ten dollars is not enough to buy that book.(10ドルではその本を買うには足りない。)
    → 金額・時間・距離などの「まとまった量」は単数扱いになることが多い。
  • Statistics show that the population is aging.(統計はその国の人口が高齢化していることを示している。)
    → "statistics"(統計データ)は複数扱いだが、"Statistics is a difficult subject."(統計学という学問)の場合は単数扱い。

まとめ: Advanced Subject Verb Agreementの核心ルール

  • 動詞は、主語と動詞の間に挟まる修飾語句(前置詞句・関係詞節)ではなく、文の本当の主語に一致させる。
  • "and" は基本的に複数扱いだが、一体の概念を表す場合は単数扱いになる。
  • "or / nor" で結ばれた主語は、動詞に近い方の名詞に一致させる(近接一致の原則)。
  • 集合名詞は「一つのまとまり」として見れば単数、「構成員個々」として見れば複数扱い。
  • 不可算名詞(news, information, advice など)は常に単数扱い。
  • each, everyone, everybody, someone, nobody などの不定代名詞は常に単数扱い。
  • "There is / There are" の主語は there ではなく、その後ろに続く名詞である。
  • 動名詞句・to不定詞句・that節が主語になるときは常に単数扱い。
  • 関係代名詞節内の動詞は先行詞の数に一致させる。

これらのルールは一度に暗記しようとせず、実際の英文をたくさん読み、「主語はどれか」を意識しながら音読・シャドーイングすることで、自然に感覚として身についていきます。

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高度な主語動詞の一致(例外) — 練習問題 3

英文法トピック高度な主語動詞の一致(例外)を10問の選択式問題で練習しましょう。合格するには少なくとも70%を正解する必要があります。

10 問 合格スコア: 70% テスト 3 /10 回答済み

テストの受け方

  • 各問題をよく読み、最も適切な答えを選んでください。
  • このテストに制限時間はありません — ご自身のペースで進められます。
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  1. 1

    The crew _______ preparing the ship for departure.

  2. 2

    Neither the manager nor the employees _______ aware of the new policy.

  3. 3

    Neither the dog nor the cats _______ allowed on the furniture.

  4. 4

    Politics _______ a complex and often divisive topic.

  5. 5

    A large number of people _______ attended the concert.

  6. 6

    The number of complaints received _______ decreased significantly.

  7. 7

    The media _______ reporting on the latest developments.

  8. 8

    The pants _______ a perfect fit.

  9. 9

    One of the most important qualities that _______ a good leader is empathy.

  10. 10

    The news about the election results _______ quite surprising.