C1 · 上級 TOEIC 785–900 IELTS 7.0–8.0 節と条件文

What節

whatを主語や補語として使う節をマスターし、考えを強調しよう(例: What surprised me was her reaction.)。

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What節(What Clauses)とは?意味・役割を基礎から理解する

英文法における「What節(What Clauses)」とは、疑問詞 what を使って作られる名詞節の一種です。日本語の学校英文法では「間接疑問文」や「疑問詞節」というカテゴリーで扱われることが多い項目ですが、What節はその中でも特に使用頻度が高く、日常英会話からビジネスメール、TOEIC・英検・大学入試の長文まで幅広く登場します。

What節は文中で名詞と同じ働きをし、以下の4つの文の要素になります。

  • 主語(Subject)
  • 目的語(Object)
  • 補語(Complement)
  • 前置詞の目的語(Object of a preposition)

例えば次の文を見てください。

  • What she said surprised everyone.
     (彼女が言ったことは、みんなを驚かせた。)
  • I don't know what he wants.
     (私は彼が何を欲しがっているのか分からない。)
  • This is what I mean.
     (これが私の言いたいことです。)

これら3つの太字部分はすべて「What + S + V」という同じ形をしていますが、文中での役割(主語・目的語・補語)が異なります。この「1つの形が複数の役割を果たす」という点が、What節を理解するうえで最も重要なポイントです。

日本人学習者がつまずきやすいのは、What節を疑問文だと錯覚してしまうことです。What節はあくまで「名詞のかたまり」であり、疑問文ではありません。そのため、語順が疑問文とは異なります(この点は後述の「よくある間違い」で詳しく解説します)。


What節の作り方と語順のルール(公式で覚える形)

What節を正しく作るための基本公式は以下の通りです。日本の参考書でおなじみの「S+V」の語順を意識して覚えましょう。

基本形(公式)

構成要素
疑問詞 what what
主語 S(名詞・代名詞) he / she / I / they など
動詞 V(肯定文と同じ語順) wants / said / is など
全体の形 what + S + V what he wants

公式:What + 主語 + 動詞 ...(疑問文のように「動詞+主語」を倒置しない)

種類 誤った形(疑問文の語順) 正しい形(What節の語順)
平叙文中 ❌ I don't know what does he want. ⭕ I don't know what he wants.
疑問文中 ❌ Do you know what is she doing? ⭕ Do you know what she is doing?
be動詞 ❌ Tell me what is your name. ⭕ Tell me what your name is.

重要ルール:What節の内部は常に「肯定文と同じ語順(S+V)」になる。do/does/didなどの助動詞は使わない(一般動詞をwhatが尋ねる対象にする場合を除く)。

Whatが担う文法的役割による語順の違い

Whatが節の中で「主語」になる場合と、「目的語・補語」になる場合とで、後ろの構造が変わります。

Whatの役割 例文
Whatが主語 What + V ... What happened to you? / I don't know what happened.
Whatが目的語 What + S + V ... I don't know what you did.
Whatが補語 What + S + be動詞 This is what he is.

What節の4つの文法的機能(主語・目的語・補語・前置詞の目的語)

What節は名詞と同じ働きをするため、文中で次の4つの位置に置くことができます。それぞれ番号付きで、ルールと例文を確認しましょう。

1. 主語になるWhat節(What Clause as Subject)

ルール:文全体の主語としてWhat節を文頭に置く。動詞は3人称単数扱い(原則として単数動詞)になる。

  • What you need is more practice.
     (あなたに必要なのは、もっと練習することです。)
  • What surprised me most was his honesty.
     (私が最も驚いたのは、彼の正直さだった。)

2. 目的語になるWhat節(What Clause as Object)

ルール:他動詞の直後に置き、「〜すること」「何が〜か」という意味の目的語になる。間接疑問文の代表的な形。

  • I don't understand what you mean.
     (あなたの言っていることが理解できません。)
  • She asked me what I was doing.
     (彼女は私に何をしているのか尋ねた。)

3. 補語になるWhat節(What Clause as Complement)

ルール:be動詞の後ろに置き、主語を説明する補語として機能する。「This/That is what ...」の形は会話・ライティング双方で非常によく使われる。

  • This is what I was looking for.
     (これが私が探していたものです。)
  • Money isn't what makes people happy.
     (お金は人を幸せにするものではない。)

4. 前置詞の目的語になるWhat節(What Clause as Object of a Preposition)

ルール:前置詞(in, about, on, forなど)の直後に置き、前置詞の目的語となる。

  • I'm not interested in what he thinks.
     (私は彼が何を考えているかには興味がない。)
  • Let's talk about what happened yesterday.
     (昨日起こったことについて話しましょう。)

間接疑問文との関係:What節はなぜ疑問文の語順にならないのか

学校英文法では「間接疑問文(Indirect Questions)」という単元でWhat節を習うことが多いですが、ここで多くの日本人学習者が混乱します。直接疑問文と間接疑問文(What節を含む文)の違いを比較表で整理します。

項目 直接疑問文(Direct Question) 間接疑問文=What節(Indirect Question)
語順 疑問詞+助動詞+主語+動詞 疑問詞+主語+動詞
助動詞 do/does/did 必要 原則不要(一般動詞の場合、肯定文の形に戻す)
文末の記号 ?(疑問符) 文全体の種類による(平叙文なら。)
例文 What do you want? I don't know what you want.
例文(be動詞) What is she doing? Tell me what she is doing.

ネイティブの感覚: ネイティブスピーカーにとって、What節は「質問を頭の中でそのまま名詞化したもの」ではなく、「すでに1つの名詞のカタマリ」として認識されています。そのため、疑問文のような「動詞と主語をひっくり返す」倒置は起こりません。この感覚を持つために、「What節を見たら、まず一旦、通常の肯定文を作ってから、その文の一部をwhatに置き換える」という手順で練習するのがおすすめです。

例:
1. 元の文:He wants something.
2. 疑問文を作らず、そのまま "something" を "what" に置き換える → He wants what.
3. whatを節の先頭に移動する → what he wants
4. 主節に組み込む → I don't know what he wants.


What節とWhat節を使った関係詞・複合関係代名詞との違い

What節は「関係代名詞のwhat(先行詞を含む関係代名詞)」と呼ばれることもあります。これは、一般的な関係代名詞(who, which, that)と違い、先行詞(説明される名詞)を必要としないという特徴があります。

項目 関係代名詞 which / that 関係詞のwhat(What節)
先行詞 必要(the thing which...) 不要(先行詞を内包する)
意味 〜する(先行詞) 〜すること・もの(the thing(s) that ...)
例文 I like the thing which he made. I like what he made.
日本語訳 私は彼が作ったその物が好きだ。 私は彼が作ったもの(こと)が好きだ。

学習のポイント: "what" = "the thing(s) that" と覚えると、What節の意味を瞬時に理解できるようになります。例えば "I didn't understand what she said." は "I didn't understand the thing that she said." と同じ意味です。この置き換えテクニックは、リーディングで長い文に出会ったときに非常に役立ちます。


日本人が特によく間違えるポイント(誤用パターンと正しい形)

日本語の発想(「〜は何ですか」を直訳する癖)から生まれる典型的な誤りをまとめました。

❌ 誤った英文 ⭕ 正しい英文 なぜ間違いなのか
❌ I don't know what is his job. ⭕ I don't know what his job is. be動詞を使う文でも、What節内は疑問文の語順(is his job)ではなく平叙文の語順(his job is)にする。日本語の「彼の仕事は何ですか」を直訳すると疑問文語順にしがちだが、間接疑問文では倒置しない。
❌ Please tell me what do you want. ⭕ Please tell me what you want. 依頼文の中でもdo/doesは使わない。「教えてください+疑問文」という日本語の発想でdoを入れてしまう典型例。
❌ What you want is what? ⭕ What do you want? 直接疑問文と間接疑問文(What節)を混同し、両方に疑問詞を入れてしまうケース。直接疑問文ではwhatは1回だけ使う。
❌ I know what is it. ⭕ I know what it is. it isの語順が入れ替わる典型ミス。特に会話で頻出。
❌ 「〜ということ」を訳そうとしてthat節を使ってしまう:I don't know that he bought. ⭕ I don't know what he bought. 「何を買ったか分からない」は疑問の内容を含むためwhat節が必要。thatは単なる事実の接続詞であり、疑問の意味を持たない。
❌ What I like is soccer and tennis.(単数扱いの動詞と複数の内容の不一致に気づかない) ⭕ What I like are soccer and tennis.(補語が複数の場合はbe動詞を複数形にすることも許容される) What節が主語のとき、be動詞の数は文脈・スタイルによって単数・複数どちらもあり得るため、直後の名詞(補語)に注目する。

特に注意: 日本語では「〜は何ですか?」の疑問文の形をそのまま従属節に埋め込みたくなりますが、英語のWhat節では「疑問文のカタチ」を捨てて「名詞節のカタチ」に変換する必要があります。これは日本語にはない発想の転換なので、繰り返し練習して体に染み込ませることが大切です。


What節を使った自然な例文集(日常会話・ビジネス・ライティング)

様々な主語・場面でのWhat節の使用例を確認し、実践的な感覚を養いましょう。

  • What I really want is a long vacation.
     (私が本当に欲しいのは、長い休暇です。)
  • Can you tell me what time the meeting starts?
     (会議が何時に始まるか教えてもらえますか。)
  • I still don't understand what went wrong.
     (何が問題だったのか、私はまだ理解できていません。)
  • What she told me was completely different from the truth.
     (彼女が私に言ったことは、真実とは全く違っていた。)
  • He never explained what he was planning to do.
     (彼は何をするつもりなのか、一度も説明しなかった。)
  • What matters most in a relationship is trust.
     (人間関係において最も大切なのは信頼です。)
  • I'm going to show you what I found on the internet.
     (インターネットで見つけたものをあなたに見せます。)
  • The teacher asked us what we thought about the book.
     (先生は私たちにその本についてどう思うか尋ねた。)
  • Nobody knows what the future holds.
     (未来に何が待っているかは誰にも分からない。)
  • That's exactly what I was thinking.
     (それはまさに私が考えていたことです。)

What節とWhateverを使った譲歩節の違い(応用編)

上級レベルの英文法として、Whatと似た形で使われる whatever(〜するものは何でも) との違いも押さえておくと、長文読解で役立ちます。

項目 what節 whatever節
意味 〜すること・〜するもの(特定の1つ) 〜するものは何でも(不特定・譲歩)
例文 I'll eat what you cook.(あなたが作るものを食べる=特定のもの) I'll eat whatever you cook.(あなたが何を作っても食べる=どんなものでも)
ニュアンス 中立的な事実描写 「何であっても構わない」という譲歩・許容のニュアンス

この違いは英検準1級・1級やTOEFLレベルの読解で問われることがあるため、余裕があれば合わせて学習しておくとよいでしょう。


まとめ:What節の核心ルールを1分で復習

最後に、What節をマスターするために覚えておくべき核心ルールを箇条書きで整理します。

  • What節は「What + S + V」の形をとる名詞節であり、文中で主語・目的語・補語・前置詞の目的語になる。
  • What節の内部の語順は常に平叙文と同じ(S+V)。do/does/didなどの助動詞を使った疑問文の語順にしない。
  • be動詞を含むWhat節も同様に「S + be動詞」の順(例:what he is、what her name is)。
  • What節は「関係詞のwhat」とも呼ばれ、"the thing(s) that ..." に置き換えて意味を理解すると分かりやすい。
  • 直接疑問文(What do you want?)と間接疑問文=What節(I don't know what you want.)の語順の違いを混同しないこと。
  • whatever節との違い(特定 vs 不特定・譲歩)も理解しておくと、より自然で高度な英語表現ができるようになる。

What節は一見シンプルに見えて、日本語にはない「疑問文を名詞化する」という発想の転換が必要な文法項目です。まずは「what = the thing that」という置き換えを意識し、次にたくさんの例文に触れることで、自然に正しい語順が身についていきます。焦らず、上記の表と例文を繰り返し確認しながら定着させていきましょう。

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What節 — 練習問題 3

英文法トピックWhat節を10問の選択式問題で練習しましょう。合格するには少なくとも70%を正解する必要があります。

10 問 合格スコア: 70% テスト 3 /10 回答済み

テストの受け方

  • 各問題をよく読み、最も適切な答えを選んでください。
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  1. 1

    What you see is what you get.

  2. 2

    What I like about this painting is its vibrant colors.

  3. 3

    What he did was commendable.

  4. 4

    The artist's intention, what was never fully understood, remains a mystery.

  5. 5

    The problem is what we don't have enough time.

  6. 6

    What is done is done.

  7. 7

    Tell me what your biggest dream is.

  8. 8

    Tell me what you think about the plan.

  9. 9

    His argument was a direct response to what had been said in the previous debate.

  10. 10

    The success of the project depends on what we learn from our mistakes.