序数詞(Ordinal Numbers)とは?基数詞との違いをまず理解しよう
英語の数字には大きく分けて2種類があります。「1つ、2つ、3つ…」のように数量を表す基数詞(cardinal numbers: one, two, three...)と、「1番目、2番目、3番目…」のように順序・順番を表す序数詞(ordinal numbers: first, second, third...)です。
日本語では「1(いち)」も「1番目」も、文脈で区別すれば済んでしまうことが多いため、英語学習者はこの2つを混同しがちです。しかし英語では、日付・階数・順位・分数など日常生活で頻繁に使う場面で序数詞が必須になります。序数詞を正しく使いこなせないと、日付を正確に言えない、道案内で「2つ目の角」と言えない、レストランの予約や試験の順位を伝えられない、といった実用面での支障が出てきます。
序数詞は中学英語の初期に習う基礎項目でありながら、大学入試やTOEIC、日常英会話に至るまで一貫して出題・使用される重要文法です。この記事では、序数詞の作り方(規則変化・不規則変化)、書き方(数字表記の省略形)、そして日付・分数・階数などの実践的な用法まで、日本人学習者がつまずきやすいポイントを踏まえて徹底的に解説します。
序数詞の作り方(規則変化)一覧表で確認する語尾のルール
序数詞の基本ルールは、基数詞の語尾に "-th" を付けることです。ただし一部の数(1, 2, 3、およびそれらを含む複合数)は不規則変化をするため、注意が必要です。
基本の公式(規則変化)
| ルール | 基数詞 | 序数詞 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 語尾に -th を足す | four | fourth | 4番目 |
| 語尾に -th を足す | six | sixth | 6番目 |
| 語尾に -th を足す | seven | seventh | 7番目 |
| 語尾が -e で終わる数は e を取って -th | nine | ninth | 9番目 |
| 語尾が -ve で終わる数は ve → f にして -th | five | fifth | 5番目 |
| 語尾が -ve で終わる数は ve → f にして -th | twelve | twelfth | 12番目 |
| 語尾が -t で終わる数は t を重ねずに -h のみ | eight | eighth | 8番目 |
| 語尾が -y で終わる数は y → ie にして -th | twenty | twentieth | 20番目 |
| 語尾が -y で終わる数は y → ie にして -th | thirty | thirtieth | 30番目 |
学習のポイント:日本語の「〜番目」は数字がどんな形でも一律に付けられますが、英語の序数詞は語尾の綴りが変化するため「暗記」ではなく「ルール」として覚えるのが効率的です。特に fifth(ファイフス)、eighth(エイトス)、ninth(ナインス)は発音・綴りともに間違えやすいので要注意です。
不規則変化(最重要・最頻出)
以下の3つは規則に当てはまらない完全不規則変化です。序数詞の中で最も使用頻度が高いにもかかわらず、日本人学習者が最も間違えやすい部分でもあります。
| 基数詞 | 序数詞 | 省略形(数字表記) |
|---|---|---|
| one | first | 1st |
| two | second | 2nd |
| three | third | 3rd |
| five | fifth | 5th |
| eight | eighth | 8th |
| nine | ninth | 9th |
| twelve | twelfth | 12th |
ネイティブの感覚:first, second, third は日常会話で圧倒的に使用頻度が高い単語です。「1着、2着、3着」「1階、2階、3階」など、この3つだけは瞬時に口から出るまで音読して体に染み込ませましょう。
11〜20、21以降の序数詞の作り方と省略形の書き方ルール
11〜19の序数詞
| 基数詞 | 序数詞 | 省略形 |
|---|---|---|
| eleven | eleventh | 11th |
| twelve | twelfth | 12th |
| thirteen | thirteenth | 13th |
| fourteen | fourteenth | 14th |
| fifteen | fifteenth | 15th |
| sixteen | sixteenth | 16th |
| seventeen | seventeenth | 17th |
| eighteen | eighteenth | 18th |
| nineteen | nineteenth | 19th |
11〜19番目は、11〜13(不規則の名残がある twelfth 以外はほぼ規則通り)を除いて、基本的に語尾に -th を付けるだけで作れます。
21以降:「十の位+一の位」の複合序数詞
21以上の数を序数詞にするときの最重要ルールは、十の位はそのまま基数詞、一の位だけを序数詞にするという点です。数全体を序数詞にしてしまう誤りが非常に多いので、下の表で確認しましょう。
| 数字 | 正しい序数詞 | 誤りやすい形 |
|---|---|---|
| 21st | twenty-first | ~~twenty-oneth~~(誤) |
| 22nd | twenty-second | ~~twenty-twoth~~(誤) |
| 23rd | twenty-third | ~~twenty-threeth~~(誤) |
| 30th | thirtieth | — |
| 42nd | forty-second | — |
| 100th | one hundredth | — |
| 101st | one hundred and first | — |
公式(複合序数詞の形)
【十の位(基数詞のまま)】+ ハイフン + 【一の位を序数詞化】
例)70 + 3 → seventy-third(73番目)
数字での省略表記(1st, 2nd, 3rd, 4th…)のルール
英語では日付や順位を書くとき、序数詞を "1st" "2nd" "3rd" "4th" のようにアラビア数字+アルファベット2文字で省略するのが一般的です。ルールは以下の通りです。
| 数字の末尾 | 付ける語尾 | 例 |
|---|---|---|
| 1で終わる(11を除く) | st | 1st, 21st, 31st |
| 2で終わる(12を除く) | nd | 2nd, 22nd, 32nd |
| 3で終わる(13を除く) | rd | 3rd, 23rd, 33rd |
| それ以外(0, 4〜9、および11, 12, 13) | th | 4th, 11th, 12th, 13th, 20th |
注意:11th, 12th, 13th は「1, 2, 3」で終わっていても例外的に必ず "th" を使います(eleventh, twelfth, thirteenth)。ここは日本人学習者が最も間違えやすいポイントの一つです。
序数詞の主な用法:日付・階数・順位・分数での使い方
序数詞は単に「〜番目」と訳せる場面だけでなく、英語では非常に幅広い場面で使われます。用法ごとに整理して覚えましょう。
- 日付を言う・書く:英語では日付の「日(〜日)」を序数詞で表します。
- Today is July 2nd. (今日は7月2日です。)
-
My birthday is on the twenty-first of March. (私の誕生日は3月21日です。)
-
建物の階数を表す:日本語の「〜階」に相当します。
- The office is on the third floor. (オフィスは3階にあります。)
-
Take the elevator to the fifth floor. (エレベーターで5階まで行ってください。)
-
順位・順番を表す:競争やランキングでの「〜位」。
- She came first in the marathon. (彼女はマラソンで1位になった。)
-
This is my second attempt at the exam. (これは試験の2回目の挑戦です。)
-
列挙する(第一に、第二に…):文章や説明で順序立てて話すとき。
-
First, preheat the oven. Second, mix the ingredients. (まずオーブンを予熱してください。次に材料を混ぜてください。)
-
分数の分母を作る:分数の分母(2以上)は序数詞を使います(詳細は下記コラム参照)。
-
one third(3分の1)、three fourths(4分の3)
-
君主・世代などの名前の後に付ける:歴史上の人物名などで使用。
-
Queen Elizabeth the Second(エリザベス2世) ※読むときは the を付けて "the second" と読む。
-
道案内で「〜番目の」を表す:曲がる場所や建物の位置を説明するとき。
-
Turn left at the second traffic light. (2つ目の信号を左に曲がってください。)
-
序数詞の前には必ず the を付けることが多い:単独で名詞的に使う場合や、特定のものを指す場合。
- He was the first to arrive. (彼が一番最初に到着した。)
日付の言い方で序数詞が必須になる理由と正しい読み方
日本人学習者が最もつまずくのが「日付」の読み方・書き方です。日本語では「7月2日」を数字のまま「なながつふつか」と読みますが、英語の日付の「日」の部分は必ず序数詞で読みます。
日付の書き方と読み方のパターン
| 表記(書き方) | 読み方(音声) |
|---|---|
| July 2 / July 2nd | July the second(またはJuly secondと略式に読む) |
| 2 July | the second of July |
| 2026年7月2日 → July 2, 2026 | July the second, twenty twenty-six |
公式(アメリカ式):月 + 日(序数詞)+ , + 年 → July 2nd, 2026
公式(イギリス式):日(序数詞)+ of + 月 + 年 → the 2nd of July, 2026
学習のポイント:書くときは "July 2" のように数字だけで書いても構いませんが(ネイティブも省略することが多い)、声に出して読むときは必ず "July second" のように序数詞で発音します。ここを知らずに "July two" と読んでしまう日本人学習者が非常に多いので注意しましょう。
分数(fractions)での序数詞の使い方と単数・複数の区別
英語の分数は「分子=基数詞」「分母=序数詞」という組み合わせでできています。日本語の「3分の1」(分母→分子の順)とは語順が逆になる点にも注意しましょう。
| 分数 | 英語表記 | 読み方 |
|---|---|---|
| 1/2 | a half | ア ハーフ(特別な単語、序数詞不使用) |
| 1/3 | one third | ワン サード |
| 1/4 | one quarter / a fourth | ワン クォーター |
| 2/3 | two thirds | トゥー サーズ(分子が2以上なら分母は複数形 -s) |
| 3/4 | three fourths / three quarters | スリー クォーターズ |
公式(分数の形)
分子(基数詞)+ 分母(序数詞)
※ 分子が2以上のとき、分母の序数詞は複数形(-s)にする
例)2/5 → two fifths(トゥー フィフス)
ただし「2分の1」だけは特別に a half / one half という専用の単語を使い、序数詞 "second" は使いません。ここは例外として必ず覚えておきましょう。
序数詞と基数詞を混同しやすいポイント:日本人が間違えやすい表現
| ❌ 誤った表現 | ⭕ 正しい表現 | なぜ間違いか |
|---|---|---|
| I live on the two floor. | I live on the second floor. | 「〜階」は序数詞。基数詞のtwoは数量、序数詞のsecondは順序を表すため。 |
| My birthday is July two. | My birthday is July second(July 2nd). | 日付の「日」は必ず序数詞で読む。数字表記でも読むときは序数詞にする。 |
| She is the one to arrive. | She is the first to arrive. | 「一番目の」という意味ではoneではなくfirstを使う。oneは単なる数量。 |
| twenty-oneth birthday | twenty-first birthday | 複合序数詞は一の位のみ序数詞化する。全体をthで終わらせるのは誤り。 |
| the 1th of May | the 1st of May | 省略形の語尾ルール(1→st)を無視した誤り。 |
| It's eleven-th grade. | It's eleventh grade. | eleventhは1語で不規則変化。ハイフンを入れて分割するのは誤り。 |
| two third of the students | two thirds of the students | 分子が2以上のとき分母は複数形(-s)にする必要がある。 |
| I got two prize. | I got second prize. | 「2位」「2等賞」は順位なのでsecond(序数詞)が正しい。 |
序数詞を使った自然な英語例文(日常会話・場面別)
- This is the first time I have visited Japan. (日本を訪れるのはこれが初めてです。)
- My office is located on the tenth floor of this building. (私のオフィスはこのビルの10階にあります。)
- We celebrated our twenty-fifth wedding anniversary last month. (先月、私たちは結婚25周年を祝いました。)
- He finished the race in third place. (彼はそのレースで3位でゴールしました。)
- Take the third exit at the roundabout. (ロータリーで3番目の出口を出てください。)
- Today is the fourth of December, 2026. (今日は2026年12月4日です。)
- This is my second attempt at passing the driving test. (これは運転免許試験の2回目の挑戦です。)
- The meeting has been rescheduled to the ninth of next month. (会議は来月の9日に変更されました。)
- Only one third of the class passed the exam. (クラスの3分の1しか試験に合格しませんでした。)
- She was born on the thirty-first of August. (彼女は8月31日に生まれました。)
まとめ:序数詞(Ordinal Numbers)の核心ルール
- 序数詞は「〜番目」という順序を表し、基数詞(数量)とは役割が異なる。
- 基本ルールは語尾に -th を付けるが、first, second, third は完全不規則変化なので暗記必須。
- fifth, eighth, ninth, twelfth など、綴りが変化する単語は個別に確認する。
- 21以上の複合数は、十の位はそのまま+一の位のみ序数詞化する(twenty-first など)。
- 数字の省略表記は語尾のルール(1→st, 2→nd, 3→rd, それ以外→th)に従うが、11th, 12th, 13thは例外で常にth。
- 日付の「日」は必ず序数詞で読む(書くときは数字のままでもよいが、発音は序数詞)。
- 分数は「分子(基数詞)+分母(序数詞)」で作り、分子が2以上なら分母は複数形にする(two thirds)。ただし1/2は a half が特別。
- 序数詞の前には the を伴うことが多い(the first, the second floor など)。
これらのルールを一つずつ確認しながら、日付・階数・順位といった実生活の場面で繰り返し声に出して練習することで、序数詞は確実に定着します。