A2 · 初中級 TOEIC 255–400 IELTS 2.5–3.5 法助動詞(モーダル)

助動詞 Can / Can't

Can と Can't を学んで、英語で能力・許可・可能性を表現しよう。わかりやすいA2レベルのルールとよくある間違いを解説。

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can・can'tとは?英語の助動詞「可能・能力」を表す基本ルール

英語学習の最初期に習う助動詞のひとつが can(キャン) と、その否定形 can't(キャント) です。日本語の文法でいう「助動詞」に相当し、動詞の前に置いて「〜できる」「〜してもよい」「〜のはずがない」といった意味を付け加える働きをします。

canは中学英語の教科書で最初に登場する助動詞であり、英検3級・準2級、TOEIC、大学入試のいずれでも頻出します。しかし「be動詞のcanの活用は?」「三人称単数のsは付くの?」「could との違いは?」など、日本人学習者が誤解しやすいポイントも多い項目です。この記事では、canとcan'tの基本的な形から、能力・許可・依頼・可能性といった用法、そして日本人が特につまずきやすい注意点まで、体系的に解説します。

canの形(公式)― 肯定文・否定文・疑問文の作り方

canは助動詞なので、一般動詞のように主語によって形が変わることはありません。三人称単数現在でも can に s を付けない のが最大のポイントです。動詞は必ず原形(動詞の原形=to のない不定詞と同じ形)を使います。

文の種類 形(公式) 例文 日本語訳
肯定文 主語 + can + 動詞の原形 She can swim. 彼女は泳ぐことができます。
否定文 主語 + can't(cannot) + 動詞の原形 She can't swim. 彼女は泳ぐことができません。
疑問文 Can + 主語 + 動詞の原形 〜? Can she swim? 彼女は泳ぐことができますか。
疑問文への答え方 Yes, 主語 + can. / No, 主語 + can't. Yes, she can. / No, she can't. はい、できます。/いいえ、できません。

否定形の3つの書き方

表記 使われる場面
can't 会話・くだけた文章で最も一般的(口語の短縮形)
cannot(1語で続ける) フォーマルな文書、契約書、試験の正式な解答
can not(2語で分ける) 強調したいときや、"not"が他の語と結びつく特殊な構文(例: not only... but also)

学習のポイントとして、日常英会話やメールでは can't を使い、契約書やレポートなどの硬い文章では cannot を使う、と覚えておくと使い分けに迷いません。

canの活用と時制のまとめ表

canは「欠如動詞(defective verb)」と呼ばれ、他の助動詞(must, shouldなど)と同様に、不定詞(to不定詞)や現在分詞(-ing形)、過去分詞の形を持ちません。時制を変えたいときは、意味の近い別表現に置き換える必要があります。

時制・用法 can の対応表現 例文 日本語訳
現在 can I can drive. 私は車を運転できます。
過去 could I could drive when I was 18. 18歳のとき、私は車を運転できました。
未来 will be able to I will be able to drive next year. 来年、私は車を運転できるようになります。
現在完了 have been able to I have been able to drive since I was 18. 私は18歳から車を運転できています。
to不定詞形 to be able to I want to be able to drive. 私は車を運転できるようになりたいです。
-ing形 being able to Being able to drive is convenient. 車を運転できることは便利です。

なぜこれが重要か:日本語の参考書では「canには未来形がない」と単純に説明されがちですが、正確には「canは限られた形しか持たない欠如助動詞であり、それ以外の時制はbe able toで代用する」というのが英文法的に正しい理解です。この仕組みを理解しておくと、be able toが出てきたときに「なぜcanを使わないのか」が腑に落ちます。

canの主な用法7選 ― 能力・許可・依頼・可能性を使い分ける

canは日本語の「できる」だけでなく、複数の異なる意味を持ちます。ひとつずつルールと例文で確認しましょう。

  1. 能力(〜することができる):生まれつきの能力や、訓練・経験によって身につけた能力を表す。
  2. I can speak three languages. (私は3か国語を話すことができます。)
  3. My grandfather can still climb mountains at 80. (祖父は80歳でも山に登ることができます。)

  4. 可能性(〜がありうる、〜することがある):一般的な事実として起こりうることを表す。特定の1回の出来事の可能性には使わず、一般論に使うのが基本ルール。

  5. Typhoons can be very dangerous in summer. (台風は夏にとても危険なことがあります。)
  6. It can get very cold in Hokkaido. (北海道はとても寒くなることがあります。)

  7. 許可(〜してもよい):カジュアルな場面での許可。mayよりくだけた言い方。

  8. You can use my pen. (私のペンを使ってもいいですよ。)
  9. Can I open the window? (窓を開けてもいいですか。)

  10. 依頼(〜してくれますか):疑問文の形で、相手に何かを頼むときに使う。could を使うとより丁寧になる。

  11. Can you help me with this? (これを手伝ってくれますか。)
  12. Can you pass the salt, please? (塩を取ってくれますか。)

  13. 提案・申し出(〜しましょうか):Can I 〜?の形で自分から申し出るときに使う。

  14. Can I help you with your bags? (荷物をお持ちしましょうか。)

  15. 強い疑い・驚き(否定文・疑問文でのcan't):「〜のはずがない」という強い推量を表す。日本語の「まさか〜のはずがない」に近い。

  16. That can't be true! (それは本当のはずがない!)
  17. Can it really be five o'clock already? (もう本当に5時なんてことがあるのか。)

  18. 知覚動詞との組み合わせ(see, hear, feel, smell, taste, understand などと共に):日本語では「見える」「聞こえる」と単純な動詞で表す内容を、英語ではcan + 知覚動詞で表すのが自然。

  19. I can see the mountain from here. (ここから山が見えます。)
  20. I can hear music. (音楽が聞こえます。)

can・could・be able to・mayの違い ― 意味の使い分け一覧表

日本人学習者は「できる=can」と一対一で覚えてしまいがちですが、英語には似た意味を持つ表現が複数あり、ニュアンスや形式の違いがあります。

表現 意味の中心 使う場面 例文
can 能力・許可・可能性(カジュアル) 日常会話、一般的な事実 Can I sit here? (ここに座ってもいいですか。)
could canの過去形、または丁寧な依頼・可能性(控えめ) 過去の能力、丁寧な依頼、仮定 Could you help me? (手伝っていただけますか。)
be able to canの代用、あらゆる時制で使用可能 フォーマル、未来形・完了形が必要な場合 She will be able to attend. (彼女は出席できるでしょう。)
may 許可(フォーマル)、可能性(弱め) 目上の人への許可を求める、公式文書 May I come in? (入ってもよろしいでしょうか。)
might mayよりさらに弱い可能性 控えめな推量 It might rain tomorrow. (明日は雨が降るかもしれません。)

ネイティブの感覚:canとmayはどちらも「許可」を表せますが、canはくだけた場面(友人・家族・同僚)、mayは丁寧な場面(目上の人・接客・ビジネスメール)で好まれます。日本語の「〜してもいい?」と「〜してもよろしいでしょうか」の使い分けと同じ感覚だと考えると理解しやすいでしょう。

日本人がよく間違えるcanの使い方【誤答例と正しい表現】

日本語の発想をそのまま英語に当てはめると、以下のような誤りが非常に多く見られます。学校のテストや英作文でも頻出の間違いなので、一つずつ確認しておきましょう。

❌ 誤った英文 ⭕ 正しい英文 なぜ間違いなのか
She cans swim. She can swim. canは助動詞なので、三人称単数でも -s を付けない。一般動詞(swimsなど)と混同しないこと。
I can to speak English. I can speak English. canの後ろは動詞の原形。to不定詞にしない。「〜できる」を直訳してtoを入れてしまう誤りが非常に多い。
I can to swimming. I can swim. can + 動詞の原形が正しい形。-ing形(動名詞)にもしない。
Do you can drive? Can you drive? canは助動詞なので、doを使わずcan自体を主語の前に出して疑問文を作る。一般動詞の疑問文(Do you 〜?)のルールと混同しないよう注意。
I don't can swim. I can't swim. / I cannot swim. 否定文はcan't(cannot)を使う。don'tを助動詞canに重ねて使うことはできない。
I will can finish it tomorrow. I will be able to finish it tomorrow. canには未来形がないため、未来のことを言うときはwill be able toを使う。willとcanを並べて使うことはできない。
I have canned to swim since I was a child. I have been able to swim since I was a child. canには現在完了形がないため、have been able toを使う。
Can I swimming? Can I swim? 疑問文でも動詞は原形のまま。canが付いた時点で動詞は必ず原形になると覚える。
I can play well the piano. I can play the piano well. 語順の誤り。副詞wellは目的語(the piano)の後ろに置く。日本語の「上手にピアノを弾ける」の語順に引っ張られやすい。

特に注意すべきポイント:日本語では「〜できる」という可能を表す表現に「〜することができる」のように「こと」を挟むため、英語でもつい to不定詞や動名詞を入れたくなりますが、canの後ろは必ず動詞の原形のみです。これは英語の助動詞全般(will, must, should, mayなど)に共通するルールなので、canでこの感覚を確実に身につけておくと、他の助動詞の学習もスムーズになります。

canを使った日常英会話フレーズ例文集

実際の会話でよく使われる自然な例文を、さまざまな主語・場面で紹介します。音読して口に馴染ませましょう。

  • I can cook Japanese food, but I can't cook Italian food. (私は和食を作れますが、イタリア料理は作れません。)
  • We can meet at 7 pm if that works for you. (もしそれでよければ、午後7時に会えます。)
  • My son can already read simple books at age five. (息子は5歳ですでに簡単な本を読むことができます。)
  • Can you speak a little slower, please? (もう少しゆっくり話していただけますか。)
  • This medicine can cause drowsiness. (この薬は眠気を引き起こすことがあります。)
  • You can't park here on weekdays. (平日はここに駐車できません。)
  • Can I get you something to drink? (何かお飲み物をお持ちしましょうか。)
  • They can't have finished the project already—it's only been two days. (彼らがもうプロジェクトを終えたはずがない。まだ2日しか経っていないのに。)
  • Can I ask you a question? (ひとつ質問してもいいですか。)
  • I can't believe you did that! (あなたがそんなことをしたなんて信じられません!)

canとcan'tの発音の注意点(日本人学習者向け)

日本人にとって聞き取りにくく、発音でも間違えやすいのがcanとcan'tの区別です。

  • can(肯定文で強勢がない場合):/kən/(弱く「クン」に近い音)と発音されることが多く、文中では非常に軽く発音されます。
  • can't:/kænt/(「キャント」)とはっきり発音され、「t」の音が聞こえることが多いですが、アメリカ英語では最後のtがほとんど聞こえないこともあります。
  • 聞き取りのコツ:canとcan'tを区別する最大の手がかりは、母音の長さと強さです。can'tのほうが母音(æ)がはっきり長く強く発音される傾向があります。文脈(肯定的な内容か否定的な内容か)と合わせて判断すると聞き取りやすくなります。

まとめ:canとcan'tの核心ルール

  • canは助動詞であり、主語が三人称単数でも -s を付けない。
  • can・can'tの後ろは必ず動詞の原形(to不定詞にしない、-ing形にもしない)。
  • 疑問文はCan + 主語 + 動詞の原形〜?の語順。doやdoesは使わない。
  • canの主な意味は「能力」「可能性」「許可」「依頼」「提案」「強い疑い(can't)」の6つ。
  • canには未来形・完了形・to不定詞形・-ing形が存在しないため、be able toで代用する(will be able to / have been able to / to be able to / being able to)。
  • 否定形はcan't(口語)、cannot(フォーマル)の2通りがあり、場面に応じて使い分ける。
  • couldはcanの過去形であると同時に、丁寧な依頼・控えめな可能性を表す独立した用法も持つ。

canは英文法の土台となる基本助動詞です。この記事の公式・用法・誤答例をしっかり押さえておけば、英検・TOEIC・大学入試はもちろん、日常英会話でも自信を持ってcanを使いこなせるようになります。

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助動詞 Can / Can't — 練習問題 3

英文法トピック助動詞 Can / Can'tを10問の選択式問題で練習しましょう。合格するには少なくとも70%を正解する必要があります。

10 問 合格スコア: 70% テスト 3 /10 回答済み

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    A snake ____ walk, it slithers.

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    My voice is hoarse, so I ____ speak loudly.

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    ____ I offer you a cup of tea?

  4. 4

    She's been studying all night. She ____ be very tired.

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    ____ I have some more cake, please?

  6. 6

    He's a very careful driver. He ____ have caused that accident.

  7. 7

    A baby ____ talk when it's born.

  8. 8

    I ____ play chess quite well.

  9. 9

    You ____ wear shoes on the carpet in this house.

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    You ____ take photos in the museum without permission.